2017.7.24|MEDIA

2017.7.24掲載 月刊食品工場長 ー 食品製造現場に適した身体冷却システム「COOLEX-Multi」登場

鎌倉製作所が開発したウエア内に冷水を循環させて、作業者の身体を冷却する身体冷却システム「COOLEX」に、1台のチラーが複数人数のウエアを効率的に冷却する新タイプ「COOLEX-Multi」が登場した。
衛星の観点で食品製造現場にうってつけであるだけでなく、
作業者の作業領域も広げた同システムについて取材した。

二つの要望に応え開発
このクーレックスの中で今年1月に発売した「COOLEX-1」は、ミニチラーとウエアをホースでつなぎ、ウエアに冷水を循環させるタイプだ。
このクーレックスワンに関するユーザヒアリングから出た、食品業界ならではの要望は二つ。一つは「作業現場内にチラーを持ち込みたくない」。もうひとつが「接続ホースを床に接触させたくない」。いずれも職の安全・安心の観点から出てきたものだ。
これらの要望に応えて開発したのが
「クーレックスマルチ」なのです(山坂昇執行役員 COOLEX事業部長)
 チラーを現場に持ち込みたくないという要望には、チラーを現場の外に置き、天井に這わせた廃刊を通して作業現場内へ冷水を供給する仕組みにして対応した

ウェアを着用した作業者は、廃刊から下がっているどの接続口とでもつないで作業できます。
これにより、一人一台のチラーが必要なクーレックスワンのように、周囲にぶつからないようチラーや接続ホースをもちながら移動するという不便さも解消しました(藤田千春COOLEX事業部COOLEX販売部長)

作業領域はクーレックスワンがチラーから4mの範囲内なのに対して、クーレックスマルチは天井配管を70mまで伸ばすことができるので、その配管の任意の場所にある接続口とウエアをつなげば、エリア内で自由に移動して作業ができる。
さらに、作業現場外にチラーを設置したことで、冷水を作るためのコンプレッサーの負荷軽減という二次的効果も出た。
「70mの配管を設置して10人の作業員が同時に使用することも可能。現場の希望に合わせて工事も対応します」(山坂事業部長)

 「クーレックスマルチは衛生に敏感な食品製造現場に訴求したいと考えています。まだ構想の段階ではありますが、長野県に所有する自社展示施設内にクーレックスマルチ体感ゾーンをつくる計画もあります」(藤田部長)

作業環境に合わせ最適な対応を提案
また、一般作業場向けをターゲットにした「COOLEX-Light」も開発した。テストマーケティングや販売促進活動を展開する中で、①購入を希望する担当者が価格を高く感じ、購入に踏み切れない②ユーザーに実際の環境温度を聞いたところ、対応温度が45℃までなくても十分に対応できていた-といった状況が見えてきたからだ。
「クーレックススライトはミニチラーも小型・軽量化を図るとともに、一般作業場向けとしてはオーバースペック気味だった冷却機能を適正化させ、コストも下げました。(山坂事業部長)
同社では45℃を超える過酷な作業現場向けには従来のクーレックスワン、衛生管理に注意を払う現場にはクーレックスライトと、ユーザーそれぞれが求めるニーズに合わせて最適なタイプのクーレックスを提案していく考え。

「今秋には、中央労働災害防止協会が開催する予定の安全衛生大会でもクーレックスの存在をアピールしていきたいと考えています」(藤田部長)

3タイプに増えたクーレックス。その中で食品製造現場向きともいえるクーレックスマルチが現場でどのように使われるか
導入事例紹介の形で今後も取り上げていきたい。