2020.5.07|MEDIA

2020.4.25掲載 日本物流新聞 ー 冷水をウェア内に循環させる新発想 55℃の超酷暑現場でも身体を冷却

冷水をウェア内に循環させる新発想
55℃の超酷暑現場でも身体を冷却
鎌倉製作所の「COOLEX(クーレックス)」シリーズは、チラーで作った7~20℃の冷水をウェア内に循環させることで、酷暑現場の作業者でも効率よく効果的に冷却できる新発想の冷却システムだ。

「通常の空調と違いは対応温度と風の有無です。空間を冷やすのではなく、作業者の身体を直接冷やすことで、55℃の超酷暑環境でも冷却効果を得られます。そして風が発生しないので、風を嫌う溶接や溶断、塗装現場などで採用いただくことが多いです」と同社クーレックス事業部の木野良太課長は話す。

30~40℃までの作業周囲温度に対応する汎用タイプから、1台のチラーで複数の作業者に冷水を供給可能なマルチタイプなどシリーズ展開が豊富で、作業環境や作業内容に合わせて選べる。

「クーレックスの販売先の6割が鉄鋼関連業で、防塵対応の要望が多い」と言い、IP55等級を取得した防塵・防水チラー採用の「COOLEX-Pro」も揃える。「スパッタカバー(オプション)は適用使用温度150℃の素材を使用しているので、火気を扱う現場にも対応できます」。

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●写真1=作業現場での使用事例
●写真2=防塵・防水チラー採用の「COOLEX-Pro」

鉄鋼業のほか、食品関連でも導入事例が多いという。「釜やフライヤーの前で作業をしている人は、その熱を直に受ける且つ、衛生服を着用しているので、スポット空調や扇風機では冷却効果を感じにくいようです。また、ビールの醸造工程では作業者は冷やしたいが醸造釜は冷やしたくないという要望があり、作業者だけをピンポイントに冷却できる点を評価いただいています」。

■リュック型やフォークリフト用も
チラーとウェアを接続するホースによって動きを制限されたくないといった要望に応え、昨年発売したのは「COOLEX-Mobile」だ。リュック型のモバイルチラーを作業者が背負うことで、ホースの取り回し問題を解決した。
フォークリフトの運転手用の「COOLEX FOR FORKLIFTS」も昨年発売した。フォークリフトに積んだチラーで作った冷水を座席に取り付けた専用シートに循環させ、運転者を冷却する。「フォークリフトは倉庫内を動き回るため、暑さ対策がしにくいという課題がありました。座席に冷却シートを取り付けることで熱がこもり蒸れやすい背中、尻、太ももを効果的に冷やせます」。
そのほか、換気製品との複合提案も行っているという。「客先の作業環境に合わせ、風の流れをつくる換気製品、人だけを冷やすCOOLEXなど、製品を組み合わせることで提案の幅が広がりました。今後も製品の開発・改良を進め、酷暑現場で働く方々をサポートしていきたいです」と意欲を見せる。

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