鉄鋼工場の熱中症・暑さ対策の課題と対策

2024.08.01 コラム

はじめに

熱源が多い職場の一つが鉄鋼工場です。様々な工程で熱源があり熱中症・暑さ対策が最も必要な作業環境となっています。
その一方で熱源が多いために一般的な熱中症・暑さ対策では効果が出にくく、職場独自の課題もあります。鉄鋼工場での熱中症・暑さ対策の課題と代表的な作業現場、対策製品を紹介します。

鉄鋼工場での熱中症・暑さ対策の課題

鉄鋼工場は高炉、転炉、連続鋳造、熱間・冷間圧延、溶接加工など熱を伴う作業が多く、熱中症・暑さ対策が難しいとの声があります。課題としてあがる内容をまとめました。

・熱源近くで常に高温環境にさらされている
・防護服をしており通気性がなく暑い、粉塵が多く防塵マスクを装着し蒸れる
・火を扱っており風を使う対策では助燃性が心配される
・一般的な熱中症では効果では効果がない、本当に効果があるか判断できない

問い合わせがある代表的な作業現場を紹介します。

鉄スクラップ・地金の溶断

鉄を溶かしながら解体する作業で、作業中は常に熱の影響を受けます。
火花が飛ぶため防護服が必須な現場で屋外での作業もあります。
作業からの熱に加え、直射日光の影響、防護服着用で身体からの熱もこもりやすい作業環境です。

溶滓鍋・溶銑台車の溶接補修

製鉄所構内の溶滓の搬送は、溶滓鍋を搭載したディーゼル電車で行うケースがあります。溶滓鍋は高温物を搬送するため、亀裂が入りやすく定期的な点検・補修が必要です。
補修は鍋の中に入り溶接作業を行うので風も通らず作業から輻射熱の影響も受けます。溶接不良の懸念があるため風を嫌い一般的な対策が実施しにくい現場です。

天井クレーン

鉄鋼工場の天井クレーン作業は工場内に点在する熱源上部を通るため、操作室は非常に暑くなります。
また、熱を帯びた製品を搬送する場合は熱源近くで常に輻射熱をうける作業です。
空調が設置されているケースもありますが、想定以上の温度になることや粉塵の影響もあり故障リスクが高い環境です。

金型溶接補修

金型は製造ラインの重要な部品で、長年使用することで摩耗・欠損することもあり定期的な補修が必要です。
溶接補修をする際、温度差がでないよう金型を加熱しながら行うケースがあります。
溶接の輻射熱以外に金型からも常に熱を受け続ける作業となります。
溶接不良があるため風を使う対策は使用できず、加熱している金型は冷やさないようにする必要があり、熱中症・暑さ対策が難しい現場の一つです。

鉄鋼工場の熱中症対策には・・・COOLEX

チラー(冷水器)で冷やした水をチューブを張り巡らせた専用ウェアに循環させ身体を冷やす冷却ウェアです。水温設定ができ一定の水温を維持するので冷却効果が持続します。助燃性のある空冷方式が使用できない火を扱う作業現場でも使用可能です。チラーは高温環境でも十分に冷やせる能力があり防塵タイプもラインアップ。今まで対策を諦めていた酷暑現場でも、確かな冷却効果を実感することができます。

【鉄鋼工場で選ばれるポイント】
・40℃以上の酷暑環境でもシッカリ冷える冷却能力
・インナー着用で防護服の内側から効果的に冷却
・助燃性がない水冷方式
・産業医科大学との共同研究で実証された冷却効果

※2023年 当社調べ
工場の熱中症対策 紹介サイト:【工場の管理者向け】自社にあった熱中症対策がわかる疑問解決サイト~Ne-Ketsu~ (ne-ketsu-book.com)
鉄鋼工場向け:導入事例ページ
>>>毎月熱中症・暑さ対策に関するコラムを発信していきます。次の更新は9月1日予定です。次回もお楽しみに!
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