GAM-1802F(旧:CMA-6)
住宅建材を製造している工程で射出成型機を建屋内に複数台設置しています。射出成形はプラスチック材料を溶かして金型に高圧で射出し製品を成形する装置で、ヒーターで材料を加熱し、チラーで金型を冷却しています。
ヒーターで加熱するので射出成型機から輻射熱が発生し、その影響で夏場の作業場は40℃近くまで上昇しています。屋上換気扇は設置されているものの風が通りにくい建屋構造のため、空気が滞留している状態となっており、射出成型機周辺で行う梱包作業は非常に過酷な環境となっています。
熱中症対策を検討しているなか、地下水利用の水冷式スポットクーラーを見つけ問い合わせしました。佐久平開発センターを訪問し実機確認及び打合せした結果、射出成型機に利用しているチラーを活用できると考え、デモ機を借りて現場でテストを行いました。
チラー水温は製品によって10~20℃に設定しています。実際の現場でテストをした結果、製造工程へ全く影響(製造時間が長くなる、射出成型機冷却への影響など)がなく使用できました。
チラー水は既存配管から取り出すことができ、大きな追加工事など必要ありませんでした。これまではスポットクーラーや冷風扇を使用していましたが、排熱がなく既存チラーを有効活用できる点が大きなメリットと感じております。