今回COOLEXを採用した現場では、蒸気や温水を使用する設備が多く、室温が上昇し、熱中症のリスクが高まっていました。さらに、虫や異物の混入を防ぐために窓やドアの開放による換気が制限されており、粉体を扱う工程ではファンによる送風冷却も困難でした。そのため、作業員の熱中症対策に苦慮していました。
轟産業㈱様よりCOOLEXをご提案いただいたことがきっかけです。デモ機によるトライアルを実施し、実際に現場で着用したところ、冷却効果を確認できました。作業員を直接冷却する方式は、大型設備を導入するよりも効率的であると感じました。導入に際しては、1台のチラーで上下階の現場を兼用する方法や、可動範囲に応じてハンガーレールを活用する方法などを相談し、採用を決定しました。
冷却効果が高く、防塵衣を着用して行う高温作業でも快適に作業でき、熱中症の発生を防ぐことができました。また、ベストは軽量で動きやすく、脱着も簡単なため、長時間の作業でも冷却効果が持続し、作業効率が向上しました。初年度の効果を受けて、翌年には追加導入を決定し、現場の作業内容に応じて「COOLEX-PRO」「COOLEX-1」「COOLEX-P131」の3機種を採用しています。ただし、ホースで接続されているため、使用に適さない作業や場所もあり、ホースにつまずくことによる転倒災害のリスクには注意が必要です。
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