2021.4.25掲載 日本物流新聞 ― 身体を直接冷やす 長時間作業にも対応

2021.05.07 メディア

身体を直接冷やす 長時間作業にも対応

換気が利かず、汗も蒸発できない。「酷暑」と言われる厳しい現場で涼しくするには、身体を直接冷やすしかない。鎌倉製作所がシンプルな発想で提案しているのが「COOLEXシリーズ」だ。

チラーで作った冷水(5~20℃)をウェア内で循環させるため、近くに炉や釜があっても長時間作業ができる。営業企画課の武政智幸課長によれば、「鉄鋼業、食品製造業を中心に引き合いが続いている」という。風が発生しないことから、塗装、溶接、溶断向けにも提案を強めている。

武政課長は、同じ装着タイプでも「ファン付き作業着とは土俵が違う」と説明する。「外気温に左右されないため、適応する周囲温度が異なる。つまり、水分蒸発で身体を冷やせない『酷暑』でも対応できるということ。COOLEXは、あくまで屋内向け。換気でカバーしきれない部分的なエリアでも活躍する」

作業シーンに合わせてラインナップを広げてきた。作業周囲温度55℃まで対応できる防塵・防水仕様、標準仕様に比べて半額以下に抑えた低価格モデルなどがそうだ。チラーも、薄型化で背負えるようにしたバックパックタイプ、自由に持ち運べるキャリータイプなども製品化した。

大型チラーから配管することで、複数人を同時に冷却できるオーダータイプも芽が出てきた。使用人数は1~10名。作業範囲も最長70メートルまであるため、一人で複数の炉や釜を担当する場合でも「ワンタッチで脱着ができる」という。これまでに自動車、製鉄、路面標示材の関連工場に収めてきた。

導入の障壁になっている価格面の対策として、2020年12月に標準仕様の価格を70万円から49万5千円に値下げした。武政課長は「ファーストインパクトは良い。現在、通常1週間2万円の体験デモを無料で受けられるキャンペーンを5月末まで実施している。ランニングコストも優位性も伝えていきたい」と話していた。

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