塗装ブースは溶剤塗装で、そのまま乾燥炉に直結しているため、その影響を受けて夏のブースの中は50℃弱の環境になっています。スポットクーラーは採用していますが吹き出し口しか涼しくなく、塗り手は５～６ｍの移動があり、吹き出し口のそばで作業しているわけでは無く、まったく効果がありませんでした。また、ブース内の全体空調も検討しましたが、開口部が大きく密室ではないのであきらめていました。
毎年会社として熱中症対策予算を計上し、現場ごとに有効な対策を検討していますが、今回はインターネットで検索し、塗装ブースに有効ではないかと思い夏の暑い時期にデモをして作業員から好評でしたので、４カ所必要でしたが、まずは1台採用し試す事にしました。採用機種は作業の移動距離や粉塵対策を考慮し、ＣＯＯＬＥＸ-Proにしました。本来冷却ウェアは作業服の下に着用することを進められていましたが、つなぎの作業服なので作業服の上に着用し、それでも冷えるほど効果がありましたので、高額でしたが作業員が暑さで参ってしまう前に対策を実施したく、残りの3カ所分を追加で採用しました。
スポットクーラーを使っていた時のように風でガンのミストが流れることが無くなり、作業に影響が出なくなりました。風を発生させず、作業員だけを冷やすＣＯＯＬＥＸのシステムは、動作範囲は制限されますが熱暑対策には有効でありこの現場には合っていると思います。
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