愛知製鋼株式会社 知多工場 様

鉄鋼・非鉄・金属
鋼材、鍛造品、電子機能材料・部品及び磁石応用製品の製造と販売
COOLEX-V151B/152
製鋼工場 取鍋耐火物の交換場
愛知県
https://www.aichi-steel.co.jp/
導入の背景

製鋼工場の取鍋耐火物の交換場ではクローラージャンボ(特殊重機)で作業を行っています。溶鋼を入れる取鍋には製錬時発生する不純物(スラグ)が、リング状に残ります。そのスラグの除去と鍋底面にあるガス用ノズル・プラグ穴の打ち抜き作業をクローラージャンボに乗って行います。作業は1日4~5回、1回の作業時間は10~15分ですが、溶鋼を移した後の取鍋は熱を帯び真っ赤な状態です。夏場の温度上昇に加え輻射熱の影響もあるため、非常に過酷な作業現場となっています。これまでは大型送風機で風を送っていましたが、周囲温度が高く十分な効果は得られませんでした。

導入の経緯

クールベスト(保冷材)は冷却時間が短く、その後はむしろ暑くなってしまいます。空調服は暑い空気や粉塵が入ってくるので使用できませんでした。新型車両はキャビン付で空調が設置されていますが、1台数千万もするので簡単には更新できない中、展示会で既存車両の暑熱・熱中症対策ができるフォークリフト用クーラーを見つけ、カタログ請求と問い合わせました。機器の構造や冷却効果を確認するため、実際の現場でデモを行い作業者に体感してもらいました。冷却効果を確認できたため、一番過酷な作業である今回の現場に導入することにしました。

導入の効果

大型送風機で車両の後ろから風を送り、COOLEXと併用しています。お尻・太もも裏が冷え、十分に冷却効果を感じています。フォークリフトではないため専用の取付架台をそのまま使用できませんが、車両にあわせて加工し設置しています。またクローラージャンボはタイヤではなくキャタピラですが、
振動対策をしてあるチラーなので不具合なども発生しておりません。作業を行う前に取鍋を反転させる工程がありその間にCOOLEXを運転させるため、車両に乗って作業を行う時には十分に冷えた状態で使用できています。チラーが小型で持ち運びもできるので、フォークリフトや天井クレーン作業にも活用できるか検討していきます。

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