石英硝子は耐熱性が高く結晶配列が均一で透過度が極めて高い硝子です。火加工の工程は特殊な高温火炎バーナーを使用し溶接による組み立てから封じ・継なぎ加工、肉盛りによる修理、焼き仕上げなど技術と経験が必要な作業です。1200℃の炉から出てきた硝子にバーナーを使う作業のため、手元からの輻射熱を常に身体にあびている状態です。また夏場の室内温度も50℃近くまで上昇し、製品によっては耐火服を着用することもあり大変過酷な作業現場です。加工機前でほとんど動かず座って行う作業ですが、長い時には2時間連続して行います。
これまで色々な対策を実施してきました。空調服は周囲温度が高く十分な冷却効果が得られず、スポットクーラーは目の前はよいが排熱があり室内温度を上げてしまう状態でした。そんな中、展示会でみた商品が今回の現場に適しているのではないかと本社から紹介されたのがCOOLEXでした。すぐに1週間トライアルを申し込み現場の作業者全員に体感してもらいました。作業者全員が導入してほしい要望があり前向きに検討をはじめました。
当初は作業場が11箇所あるのでチラーを複数人で順番に使うことも考えましたが、従業員が安全で働きやすい環境をつくってあげたいと思い、COOLEX-P131を11台購入し全員に支給することにしました。
機能的に大変すばらしいです。トライアルで体感した時は「こんなシステムがあったのか」と驚きました。作業者からは「身体が楽になった」「作業後のダルさがなくなった」「一度COOLEXを着たら、着ないで仕事はできない」「これまで作業を行う前は心臓がドキドキしたがそれがなくなった」などの声があがっています。
また各自の判断で休憩時間を設けていますが、その間隔がのびて生産性も向上しました。非常に暑い現場で4月~10月までの使用を予定しており来年以降も熱中症を出さないよう有効的に活用していきます。