※1
・直腸温で表されるもの
体温調節機能に関係する温熱ストレインの程度を示す指標として直腸温が最もよいと報告されている。
参考文献)
・Report of a WHO Scientific Group : Health factors involved in working under conditions of heat stress,WHO , Tech. Rep. No. 412, Geneva, 1969
・産業医学JAPANESE JOURNAL OF INDUSTRIAL HEALTH 25巻
・直腸温の限界
暑熱環境での作業に慣れていない人(暑熱未順化者):38.0℃
暑熱環境での作業に慣れている人(暑熱順化者):38.5℃
参考文献)
米国産業衛生専門家会議(ACGIH)でのTLV(許容限界値)より
※2
・食道温で表せるもの
直腸温よりも温度変化を鋭敏に反映するため、核心温の中で温度変化を鋭敏に示す指標。
※3
・心拍数の限界
1分間の心拍数が「180−(年齢)」を数分間継続しているケース
作業強度がピークに達した後1分間経過後に120以下に戻らないケース
参考文献)
ACGIH (2012) Heat Stress and Strain TLV@ACGIH: American Conference of Governmental Industrial Hygienists. Cincinnati
※4
・発汗量の限界
暑熱未順化者は毎時1リットル、暑熱順化作業者は毎時1.25リットルを限界発汗率とし、脱水状態を予防するために5%の体重減少を限界値としています。
参考文献)
ISO8996 ISO 9886 (2004) Ergonomics of the thermal environment:Evaluation of thermal strain by physiological measurements. Geneva
※5
・Mets(metabolic equivalents)
身体活動度を表す一般的な指標で、厚生労働省出典の健康づくりのための運動指針でも使用されている。
定義は、運動時のエネルギー消費量/安静時のエネルギー消費量Mets5.25は、中等度の作業に相当する。