2021.6.5掲載 熱産業新聞 ー身体冷却システム「COOLEX」効率的なウェアタイプ 大学との共同研究で効果も実証

2021.06.05 メディア

鎌倉製作所の「COOLEX」は、チラーで作った冷水をウェア内のチューブに循環させることで、酷暑現場で作業する人の身体を効率的に冷却するシステム。

大空間ではなく、作業者の身体だけを冷やせるウェアタイプため、周囲温度の影響を受けにくく、効率的かつ効果的。冷水は状況に合わせて7~20度まで温度調節ができる。その冷却効果はWGBT35(温度40度。湿度50%)の環境下における優位性が大学との共同研究でも実証されている。

導入先の60%以上は鉄鋼関連企業で、次いで食品工場、塗装ブースでの作業となっており、熱源が多く一般的な熱中症対策では効果がなかった本当に暑い工場(酷暑現場)に採用されている。

同社では、作業環境や用途に合わせた様々なタイプの「COOLEX」を取り揃えている。オプションを含めた豊富なバリエーションで、それぞれの現場に適した製品を選択できる。

「COOLEX-Multi」は、大型チラーを採用し、現場のレイアウトや作業者の人数に合わせて配管設計ができる。オーダータイプ。配管は70メートルまで延ばすことができ、複数の作業者が並んでいる溶接ラインの導入や塗料を扱う防爆工場、工場内に機器の設置が難しい食品工場の製造ラインへ展開している。

粉塵が多い鉄鋼関連企業の要望から開発した「COOLEX-Pro」は、IP55等級の防塵・防水対応チラーを採用。溶接や塗装など粉塵が発生し、風を嫌う現場に最適で、周囲温度が55度の環境でも確かな冷却効果を発揮する。溶断、溶接、粉体作業などで採用されている。

小型チラーを採用した「COOLEX-1」も周囲温度50度まで対応する。チラー重量は約7,75キロで持ち運びができるため、常設せず作業場に持ち込み使用することもできる。天井クレーン操作室、スペースが限られた加熱調理場などで採用されている。

「COOLE-Light」は40度以下の環境を想定し能力と価格を抑えた低価格モデル。

「COOLEX-P1201」は塗装ブース専用タイプ。防爆区域外からの配管を想定した20メートルホースを標準装備。ブースの外にチラーを設置しホース配管ができる。風が発生せず、塗装作業に適した冷却システムである。

「COOLEX-C131」はキャリータイプのチラーを採用。移動が多い作業を想定した商品で、バッテリー内蔵の小型チラーにより、自由に動き回ることが可能。キャリータイプでチラー重量を感じず身軽に自由に動け、工場内のメンテナンス作業などに適している。

また同社は、5月から新たにフォークリフト用クーラー「COOLEX-V151」を発売した。同製品は独自開発した振動対策を施したフォーク専用チラー。キャビン設置の必要がなく、フォークリフトの座席に専用の冷却シートを敷くだけで、運転中に蒸れ易い背中・太もも裏を確実に冷却する。

なお同社では「COOLEX-Multi・P1201」以外のパーソナルタイプ製品を対象に、購入前にデモ機を無料で試せる「COOLEX日帰り体験デモ」を実施している。さらに「じっくり検討したい」「色々な現場で試したい」との要望に応え、有料で「COOLEX1週間トライアル」も行っている。

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