産業用換気装置の総合メーカー鎌倉製作所は、身体冷却システム「COOLEX(クーレックス)シリーズ」の新タイプで、5月から発売を開始したフォークリフト用クーラーの「COOLEX-V151」とキャリータイプの「COOLEX-C131」を積極的に拡販している。「COOLEX-V151」は独自の振動対策を施したフォーク専用チラーで、キャビン設置の必要がなく運転者のみを冷却する。キャリータイプの「COOLEX-C131」は、移動が多く空調のない過酷な作業環境で威力を発揮する。
「V151はすでに建設現場、大手金属メーカーからも問い合わせを頂いている」(同社・COOLEX事業部)。小型チラーで冷却した水を座席に設置するシート、専用ウェアに循環させ、運転手を夏の酷暑環境から守る。防雨仕様で屋外での使用も可能。「ダブル冷却効果も見込めるシートとウェアの併用も提案している」(同)。
「C131」はこれまで従来品はホースの長さが半径4㍍から10㍍だったが、キャリータイプのため自由に動き回れる。「従来のタイプに比べ、移動でも肉体的な負荷を大幅に低減させた」(同)。周囲温度が40℃から45℃でも10℃の冷水を作り出し、作業者のみピンポイントに冷やす。
「COOLEXシリーズ」は冷水をウェアやシート内に循環させることで、酷暑現場で働く作業者の身体を効率的に冷却。AC電源のある現場であればどこでも使用できる。
「鉄鋼工場内で使用されている天井クレーン操作室の引き合いが増加している。グループ企業内での横展開もあり引き合い屋でも依頼が多い」(同)。
鉄鋼・非鉄金属業界ではJFEスチール、黒崎播磨、中山製鉄所、神鋼ファブテック、東邦金属、産業振興など多くの企業が導入している。