2022.2.1掲載 空調タイムズー複数名冷却の配管設備モデル

2022.02.03 メディア

空調にかわる新しい冷却ソリューション
複数名冷却の配管設備モデル

鎌倉製作所は「HVAC&R JAPAN2022」に出展し、チラーで生成した冷水をウェア内に循環させる身体冷却システム「COOLEX(クーレックス)」から、複数名を冷却する配管設備モデル「COOLEX-Multi(マルチ)」を紹介する。食品工場や塗装ブース、溶接・溶断作業、防爆工場等、一般的な空調では対処が難しい酷暑現場の熱中症対策に〝空調にかわる新しい冷却ソリューション〟として訴求する。ブースでは小型チラーで冷却効果を体感してもらうほか、フォークリフト用クーラー「COOLEX-V151」も紹介する。
HVAC&Rに出展する狙いについて、同社COOLEX事業部COOLEX販売部販売一課課長の木野良太氏は「来場されるサブコンの方にも、空調の代わりになるご提案の一つにCOOLEXを入れて頂きたい」と話す。また同販売部部長の藤田千春氏は「空調をご検討されていても、他に手段がないから仕方なくご検討されている方もいらっしゃるかもしれない。手段としてこうした冷却方法があることを知って頂きたい」と話す。
工場の暑さ対策には全体空調やスポット空調、換気等があるが、衛生服を着用する食品工場や防護服を着用する溶接・溶断作業、あるいは気流の発生を抑制したい塗装ブース、防爆エリアなどでは従来の空調では改善が難しい。また大空間や発熱体が多い現場を空調するには非常に大きなエネルギーが必要。COOLEX-Multiは、こうしたケースでも確実な冷却効果を発揮できる。
COOLEX-Multiの特徴は、大型チラーから配管し、複数の作業者を同時に冷却すること。チラー1台に付き使用人数は1~10名で、作業範囲管は50~70㍍。上部の配管から接続ホースを下げる基本設計だが、作業環境にあわせてカスタマイズできる(同社による設計・施工が可能)。またインナーウェアに冷水を流せるため、衛生服や防護服を着用する場合も冷却効果を発揮できる。
ある食品工場では、同社のチラーを新たに採用せずに、既設のチラーが作る余剰分の冷水を使用して導入した。このほか溶接工場や防爆工場の導入実績も出てきている。

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