産業用換気装置の鎌倉製作所(本社=東京都港区、堀江威史社長)が開発・販売するピンポイントで作業者を冷却する身体冷却システム「COOLEXシリーズ」は暑さが本格化するシーズンに向けて鉄鋼業界で導入が進んでいる。
日本製鉄東日本製鉄所(鹿島地区)ではスラブ運搬を行う天井クレーン、JFEスチール西日本製鉄所では厚板鋼板の検査工程、北陸メタルでは連続鋳造の監視作業など熱源があり粉塵が発生する現場に防じん・防水仕様の超酷暑タイプ「COOLEX―Pro」が採用された。色々な対策を試してみた結果、COOLEXの採用に至った現場が多くあるという。
フォークリフト用クーラーの「COOLEX―V」シリーズも高い評価を得ており、多くの問い合わせ・注文が入っている。水冷式シートクーラーは40℃以上の環境でも冷える能力があり走行中でも冷却効果を発揮する。愛知製鋼の知多工場では取鍋耐火物の交換場でのスラグの除去作業などに「COOLEX―Vシリーズ」をクローラージャンボ(特殊重機)に使用し高い効果を発揮。JEFスチール構内の40t大型フォークリフトによる港湾運送、共英製鋼の重機による解体作業などに防じん性能がある高機能タイプが採用された。
実際の車両に機器を設置し、冷却効果を体験できるデモを受け付けている。