調味液を200℃の熱風で噴霧乾燥し粉末化する設備があり、夏場の作業場温度は50℃近くまで上昇します。設備は毎日洗浄する必要があり、解体して高圧洗浄機で作業します。設備は停止していますが一度温度が上がった作業場は高温の状態が続きます。その中で洗浄作業を始めると一気に湿度も上昇します。高温高湿度の非常に過酷な環境で作業者は長袖を着用していることから熱中症リスクも高くなります。過去にも症状がでた作業員がいることから暑熱・熱中症対策は懸案事項としてあがっていました。
チラーにより配管冷却を検討している際にCOOLEXを見つけ問い合わせをしました。当初は銅管を巻くことも検討しましたが冷却シートの特殊仕様で色々と相談をしておりました。デモ機を借りる際に、あわせて作業者の熱中症対策としても検討しました。デモを実施したのは12月でしたが作業現場は28℃あったため冷却効果を確認することができました。デモはCOOLEX-1のホース4mで試しましたが、作業現場で使用するには短いため、具体的な検討は10mホースのCOOLEX-Proで行い3月に導入しました。
夏場の作業現場でも「背中が冷え、冷却感は非常に良い」との意見が現場からあがっております。ウェアが洗濯できる点も好評です。洗浄作業は平面移動だけでなく、梯子を昇って行う作業もあります。その際はどうしてもホースを外す必要があるので、背負える小型タンク方式や保冷機能があるウェアなど10~15分程度でも冷却効果が持続するウェアがあると更に活用できると思います。今年はCOOLEX以外にもスポットクーラーを導入しました。作業現場の環境改善にはこれからも取り組んでいきます。