高炉で使用する鋼材の補修及び解体作業を行っています。補修作業は主に溶接、解体作業はガス溶断を行っており、作業中は常に熱の影響を受ける環境で、これまではスポットクーラーなどで暑さ対策を行ってきました。鋼材は高温の環境で使用するため、クラック(亀裂)などの定期補修は欠かせない業務で、対象物が大きい場合には二人同時に作業を行っています。
昨年(2018年)の6月に協力会社主催の安全衛生展示会でCOOLEXを確認しました。本格的な夏を迎える前に計画的に熱中症対策に取り組もうと考え、4月に問い合わせし実際の現場でデモを行いました。主要な関係者を10名以上集め、全員が着用した上で冷却感とホース取り回しを評価。その結果、5月中旬には導入を決定しました。
COOLEXを着用した時と未着用時での温冷感や快適感の評価を各30回以上実施しました。またサーモグラフィで表面温度を測定し、身体が冷却されていることを検証。表面温度の低下も見受けられ、人が感じる感覚評価でも着用時の方が快適に作業ができ、環境改善にも効果的でした。チラーは台車におき、延長ホースや二人用分岐ホースなど作業内容にあわせて使い分けています。重機・ディーゼル電車の運転手など、動きを伴わない他の作業現場でも、非常に有効であると考えています。